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DOGS D'AMOUR/DYNAMITE JET SALOON/GRAVEYARD OF EMPTY BOTTLES
製造元:EDSEL RECORDS
品番 EDCD 588
UK盤 全21曲
ザ・ドッグス・ダムール IN THE DYNAMITE JET SALOON/A GRAVEYARD OF EMPTY BOTTLES
『イン・ザ・ダイナマイト・ジェット・サルーン/ア・グレイヴヤード・オブ・エンプティ・ボトルズ』
ガンズへの英国からの回答として売りだされたドッグス・ダムールの88年作のファースト・フル・アルバム、そして89年リリースのミニ・アルバムを古収録したカップリングCDです。
LAメタル、グラム・メタル、ポップ・メタルと、HR/HMシーンは完全にアメリカを中心に動いていた中、ブリティッシュ・ハード、更にグラム・ロックの発祥の地、イギリスはその復権を彼等に託したかったのは痛い程わかる気がします。
その派手なヴィジュアルと、漂うアルコール臭は、バッド・ボーイズ、スリージーと容易にカテゴライズされたため、このバンドの悲劇が始まったのだと思います。
乱暴に言い切ってしまえば、リーダーであるタイラは酒好きなアーティスティックな側面を持つロッカーであって、ドッグス・ダムールは70年代から続く典型的な英国パブ・ロックであったと思います。
モトリー・クルーやガンズやハノイ・ロックスが、パンクからの影響を隠そうともせず、永遠のワルガキである事を体現していたのに対し、ドッグスはストーンズ、フェイセズといったオールド・スクール直系のサウンド指向であって、言わばパンクのフィルターを通過せずにパブに閉じこもりっきりであった気がします。
享楽的な非日常を描いていたLAメタルに対し、「なんで嫌な事ばっかり巻き起こるんだ?」と、言ってみればダメ男の酒浸りの日常を歌っていたわけです。
いかにも英国的と言ってしまえば身も蓋もありませんが、80年代の喧騒の中では外見だけで判断されていたのも致し方無いのかもしれません。
スタジアムでは無く、パブでロックし続けた彼等の歴史は、間違いなく英国ロック特有の、悲哀たっぷりのさえない日常の中でこそキラキラ輝くものだったと思います。
「IN THE DYNAMITE JET SALOON」は、バッドボーイズ系のワイルドでグラマラスなサウンドに相応しいキャッチーなメロディと、パブ・ロック的な味わいがミックスされた彼等特有の個性がすでに完成されています。
男泣きさせてくれる哀愁感漂うメロディ作りも達者で、同時代のグラム・メタル勢とは明らかに違う魅力を放っていました。
「A GRAVEYARD OF EMPTY BOTTLES」は、本国イギリスではアコースティック・アルバムとして8曲入りでリリースされたものです。
(本CDでは、14曲目から21曲目にあたります)
ほぼ同時期にガンズがリリースした「GN'Rライズ」で見せたアコースティック曲での泣かせっぷりとは対照的に、彼等は体の一部として染み付いている要素をそのまま音にした感もあり、不器用ながらもメロディ・メイカーとしての資質を見せつけています。
70年代ブリティッシュ・ロックの美味しい部分を詰め込んだ様な質感を、ヨレヨレのヴォーカルで聴かせる手法は、今考えるとキラキラしたメタル・ブームの中では正しく評価される事が無かったのが残念です。
ギミック無しでのこのいぶし銀の様な魅力は、陳腐な表現ですが、ワルしか出せない音なのだと思います。
1998年度リリース盤
盤面は、ほぼ新品同様の状態です。
ケース、ジャケットも、かなり美品と思われます。
商品コード : 13508A |
価格 : 4,500円(税込) |
ポイント : 45 |
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45pt |
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